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心臓カテーテル検査から冠動脈CT検査

《第28回》

しなやかな血管を保つには・・・


血管の老化には、血管の内膜を構成する内皮細胞の働きが深く関わっています。
内皮細胞は、しなやか物質(一酸化窒素やプロスタサイクリンなど)を分泌することで、血管の弾性を保ち、血液が固まるのを防ぎ、脂肪細胞からの脂肪分の放出を助けて、血管内の環境を良い状態に保っています。では、血管内の環境を改善するには・・・



● まずは、食事です。



1) EPAやDHA(いわしやあじ、さんまなどの青背の魚に含有):LDLコレステロールや中性脂肪を低下させたり、血液を固まりにくくする作用があります。
2) 大豆たんぱく:LDLの酸化を抑え、じゅく腫(酸化LDLのかたまり)ができるのを抑制します。
3) 水溶性食物繊維(海藻やこんにゃくに含有):LDLコレステロールを低下、LDLの酸化を抑えてくれます。
4) カリウム(緑黄色野菜、果物などに含有):過剰な塩分を排出して高血圧を予防したり、LDLの酸化を軽減します。
5) マグネシュウム(大豆、貝類、ナッツ類などに含有):血管の弾性を保ちます。
6) 不溶性食物繊維(ごぼうなどの野菜、きのこ類に含有):食後の急激な血糖上昇を防ぎます。


● 次に、運動です。

特に、ウォーキングや水泳などの有酸素運動が大切です。有酸素運動は、ダイエットにも役立ちますが、血流がよくなることで、内皮細胞にずり応力が加わり、より多くのしなやか物質が分泌されます。特にウォーキングは下半身の筋肉を使うため、ミルキングアクションが起こり、下半身の血液を心臓に戻す働きが高まり、さらに血流が改善されます。運動強度は、心拍数が138-(年齢の1/2)程度が目安です、60歳の方で、心拍数100ちょっとが目安ですね。

過度な運動は、運動中の血圧をあげたり、高齢の方にはかえって危険です。


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