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《第19回》
体に良い油は心にも
~EPA ・ DHA ・ α-リノレン酸~
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前回ご紹介した、魚介類、海藻類、シソ油、エゴマ油に多く含まれる不飽和脂肪酸であるn-3系(オメガ3系)脂肪酸 : EPAやDHAやα-リノレン酸 は、皮下脂肪や内臓脂肪に含まれる割り合いはすごく低く(ほぼ0.1%以下)、1年間魚油を毎日10g摂り続けても1%を超えることはなく、いくら摂取してもエネルギーとして利用され、そのままの形では脂肪組織に溜まらないようです。
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さらに驚くべきは、これらの脂肪酸を多く摂取しているグループでは明らかにうつ病の発症率が低かったり、ストレスに対する抵抗力が強かったり、入院中の患者さんの赤血球中の脂肪酸構成を任意に調べたデータでは、EPA濃度が高いほど自殺を試みる人の割合が明らかに低いなど 行動や精神状態への好影響に関する多くのデータが出てきています。
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EPAやDHAやα-リノレン酸などの脂肪酸には、血管をしなやかにする作用以外に、心まで強くしなやかにする作用があるようです。
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要注意 : これらの脂肪酸は油に溶け出してしまうって弱点があります。油料理にすると思った程も摂取できないようですよ。ご注意を! |
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